3/17宗教学者による解説(証人:大田俊寛、正木晃)①

3/17宗教学者による解説
 
 
経歴
その後、東京大学大学院
2007年から埼玉大学で非常勤講師
 
2012年の〈atプラス13〉にて「オウム真理教を超克する」と題して上祐史浩と対談
その際、上祐は「1988年に麻原から、オウムは人類の種の入れ替えを目標にしていると明確に言われた」と発言
 
超人類(霊的に進化した人々)vs動物(退化した人々)という構図
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社会のマジョリティは、物質的な豊かさを求める人々→悪業
→この動物的な人々を、武力を用いても粛清すること
 
今の人間は、動物以下
ものすごい数の生き物を殺している
ものすごい数の嘘をついている
オウムは救世主的、管理する側の立場
ハルマゲドンを意識している
 
あらゆる分野が、ユダヤフリーメーソンに支配されている
日本人は物質的欲望に縛り付けられている
ユダヤの陰謀は近い将来完成する
日本人は洗脳支配されている
オウムは攻撃的だと思われているが、洗脳されている者を救済する
 
150年前にオカルティズムの思想
ブラヴァツキー夫人(霊媒師)
1873年 ダーウィンの進化論のブーム
→人間は肉体のみでなく、霊や魂も進化する
1875年 「神智学協会」発足
1888年 「シークレットドクトリン」を執筆
→人間は、「神人」に近づく人と、「動物」に退化するものに分かれる
「神人」に近づくために、ヨーガや仏教の修行が有効
 
1960年代「ニューエイジ」
ベトナム反戦運動から生まれ、反体制、反社会を訴えた
物質的文明から霊的文明へ
 
「人は空中浮揚出来るようになる。個人の涅槃だけでなく、地球のヴァイブレーションが綺麗になる。」→ユートピア
これは、オウムのシャンバラ化計画と共通する
 
阿含宗桐山靖雄 (=桐山密教)
(麻原、早川、林郁夫、被告人も入信)
「人は誰でも超能力神になることができる」
チャクラの開花によって能力を開く
念力ゴマで火を起こす
信徒「いくら修行しても、超能力者にならない!」
1980年代 方向転換→先祖崇拝
→これを受け入れられない人がオウムへ
 
1972年 桐山靖雄「終末論」
「ホモサピエンス文明は極限を迎え、戦争等が起きている。今は集団自殺の時期。ホモエクセレンス(超人類)が新しい文明を作る。」
 
1981年 中沢新一「虹の階梯」
東大で博士号取得後、ネパールで修行
階梯とはステップの意
→心の本性への到達
密教のグルはエキセントリック。成就者はしばしば人の理解を絶した力を振る舞う。ありきたりの考えにとらわれてはだめ。瓶の中の水をほかの瓶に移し替えるようにすべし。」
1983年麻原は「虹の階梯」の読書会を行っている
 
マハームドラー=大いなるシンボル、しるし
グルイズムの修行の一つ
グルから弟子に投げかけられる"謎かけ"
理不尽なこともあり、不思議に思うが、言われた通りにする
オウムでは、マラソンの世界記録、海の下に都市を作る、1ヶ月に30冊の本の出版など
人間は、固定観念にとらわれている
これにショックを与えて壊すこと→"観念崩し"
 
ポアとは、本来は移し替えるという意味
チベット仏教における教義
ものすごく修行が進めば、他者の魂をコントロール出来る
究極のテクニック
内面では激しく葛藤していても、結局殺したら、バルドーに入った魂をグルがポアしてくれる
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1980ー90年代
チベット死者の書」(バルド・トェ・ドルチェンモ)=聴聞による大解脱
多くの人がこの番組でバルドーやポアを知った
オウムだけがこの思想を解いているのではない
末期のオウムを後押しした
 
ヴァジラヤーナとは、金剛乗のこと
小乗(ヒナヤーナ)…自分が救われる
大乗(マハーヤーナ)…大衆を救済する
金剛乗(ヴァジラヤーナ)
秘密真言金剛乗(タントラヴァジラヤーナ)
=ポアやグルイズムによる人類の種の入れ替え
真理を実現するためには、手段を選ばない
グルを絶対的な立場に起き、自己をからっぽにするよう努力する
(PSIの使用等による、クローン化)
悪業を積んでいる魂を、解脱者である麻原が判断し、生命をトランスフォームさせてあげる、すなわち、殺害して次の転生に送り込む