3/12都庁爆発物事件(証人:井上嘉浩)②
5/8にI・Eを介して2つのメッセージが伝えられた
1、一週間以内に何があっても動揺しないように
2、有能神が怒っている
1は全サマナにあてたもの
2は松本知子と上祐からの伝言だった
これを聞き、一週間以内に麻原が逮捕されるのかもしれないと思った
また、この状況について、麻原が怒っているのだと認識した
4月下旬、中川の提案で、中川、豊田がRDXを生成
小包爆弾の送り主として、自民党の議員の名前を使うことが提案された
中川が「青島さんには生きていてもらったほうがいい。でも開けた時にバカにされないように作っておく。」と言った
中川が「セミプロ」という言葉を使ったことを覚えている
5/8夜、ルミエールセゾンで中川と豊田の2人がRDXを生成していた
RDXを乾燥させる作業について、私が「それならできる」と言って協力した
コップにRDXを入れて作業した
中川が「RDXはぺトン(ペンスリット)より威力があるだろう」と言っていた
また、被告人が中身がくりぬかれた「日本復興」というタイトルの本を持ってきた
この本のタイトルが、ヴァジラヤーナの救済と重なり、被告人に対して「よく考えてくれたね」と言った
その後、中川が「鉄くずを入れようか悩む」と言ってきた
鉄くずと言ったか鉛玉と言ったか、はっきりしない
自分には知識がなかったので、「爆弾の中に鉄くずを入れたらどうなるのか？」と聞いた
中川は「開いた人は悲惨な状況になる」と言いながら、両手の手のひらを体の前に出して、それを体の方に動かす動作をした
飛び散って全体にあびるようなことになるのだと理解した
中川は以前に、実際の写真を見たことがあるようだった
全体が穴だらけになって、見るに堪えないと聞いた
それを聞き、自分は「それはやめにしよう」と言った
「入れたらええんちゃう」とは言っていない
この事件において、カルマになるような結果は背負えないと思った
5/11の昼～夜ごろ、書籍爆弾が完成した
自分が被告人に対して「どこかのポストに投函してよ」と頼んだ
被告人は「自分は危ないものを持っているから一直線に帰りたい。切手を買ってくる」と言って、切手を買いに行った
その後自分は5/15に、ペンスリットとダイオキシンの原料を積んだ車に乗っているところを逮捕
爆発物の送付については、セキュリティーに引っかかる可能性もあると思っていた
書籍を開いた場合、少なくともケガはするという認識だった
実験したことがないので、規模はわからない
人が亡くなる可能性があると認識した記憶はない
一方、絶対に人が亡くなることはないと認識した記憶もない
現在、爆発物事件についてどのように思っているか？
内海さんの証言を聞き、亡くなっておられてもおかしくなかったと思った
なんて不自由な生活をさせてしまったのか、耐えられない気持ちでいっぱい
今回、どういう気持ちで証言したのか？
4回にわたって証言をしたが、被告人の関与については私が指示したことが多い
思い浮かぶのは、なんともいえない悲しみ
証言するにあたって事件を振り返ると、なんてことをしたんだと、耐えがたい気持ちがこみ上げ、精神的にきつい
ばからしいことをしたと、麻原を信じたことが罪の始まりだった
悲しみをかみしめて、愚かな、みっともない、けがれた姿を見せること
それで少しでも、二度とこのような事件が起こらないように、せめてもの努めを果たしたと思っている
（この発言の途中から、泣いている様子でした）
仮谷事件後の被告人の様子の変化について
「なんでこんなことになったんだ」と、不満をぶつけてきたことがあった
ふさぎこむことが多くなったか？
もともと無口の人だった
近づきがたい印象があった
承認の指示に素直に従わなくなったのではないか？
林泰男から、被告人が自分に対して不満を持っているようだ、と聞いた
自分の指示に従わないことがあったかどうか覚えていないが、具体的にぶつけていただいたら思い出すかもしれない
被告人から新聞をとりあげて、怒鳴られたことは？
記憶にない
VXについては、解毒剤の水酸化ナトリウムと一緒に山本海苔の缶に入れていた
自分がT・Gに預けていたが、林泰男から小平に埋めたと事後報告された
村井が刺されたあと、I・Eから「血を入れれば助かる」と聞いていた
しかし、上祐が輸血を拒否して、わざわざ上九まで信徒の血液をとりに行った
自分はルミエールマンションで自分の血を抜いたという事実もある
この上祐の動きは不自然だと感じた
村井は教団から切り離されたのかなと思った
上司への不満について
ヴァジラヤーナのワークをしている人は、上祐や村井の指示に不満を持っていた
林泰男と一緒に愚痴をいうこともあった
みんな上の立場の人には不満があった
小包の投函について、被告人の「自分は危ないものを持っているから」の危ないものとは何を指すのか？
爆弾を製造するときの、電気仕掛けの道具やプラグ関係
この発言の際、被告人はバツが悪そうだった
自分のはじめてのヴァジラヤーナのワークは炭疽菌に関わることだった
CHSでは自分が部下をフォローしていたので、不満は少なかったと思う
～～～～～終了～～～～～
