3/19カルト・マインドコントロールについて(証人:西田公昭)②

オウム的ビリーフシステムから脱会するためには?
あなたは前、普通の価値観を持っていた
すべてがあなたのせいではない、と伝えることが大切
いまテレビに出ている元幹部も、我々にとって一番大切なものを取り返していない

証人出廷の前、被告人には4回面会した
今のところ、どのようなビリーフシステムを持っているか?
まだまだ、オウム的な考え
辞めるために重要なのは本人の素質なのか?
環境の方が大切
恋人や夫婦関係など、こちらの世界に興味を持ってもらう
被告が逃げていたのも、罪の意識によるものではなく、逃げろと言われたから逃げただけだと思う
脱会に向け、麻原が最終解脱者ではないという証拠を見せることや、元信者と交流してもらうことが必要

被告人との面会の詳細
1度目、15〜20分
2度目以降は各60分
被告人は本心を話していると思う
面会の際、麻原への思いには「変わっていない点と変わった点がある」と言っていた
変わっていない点は、麻原は最終解脱者であるということ
変わった点は、当時は現世にも関心があると思っていたけど、来世にかけていたんだと思っている

どうして本心だと思うのか?
戸惑うこともあるけど、当時の気持ちについては話したがらない
しかし、何をしたかということには誠実に話していた
(その時にどう思ったか、ベラベラと話すのは怪しい)

我々の感覚でいう「向き合う」という行為はしていない
言われたことや報道を咀嚼してはいる
しかし、やったことが正しかったか、被害者のこととは向き合っていない

オウム的ビリーフシステムのなかでは
盗めと言われれば盗む
盗む方法については自分で考える
軽犯罪と殺人に違いはないのか?コンビニであんぱんを万引きするのと同じか?
オウムにおいて殺人にはヴァジラヤーナの考えがあり、コンビニで万引きするのとは別の問題

ビリーフシステムの科学技術的な根拠として、再現性がいえる
再現性とは、条件が同じなら、同じことをするということ

2014年の1月下旬から2月にかけて被告と接見した
謝罪の言葉は聞いていない
だからこそ、本当のことを言っていると思っている
不利になることも答えていた
しかし被告人はまだオウム的な中にいる

オウム的な中とは?
具体的には、なぜ逃げていたのかという質問への答えがオウム的
尊師に声をかけてもらうのが何よりも喜びだったとも言っていた
ステージが上の人を尊敬していて、逃走中も修行を続けていた

オウム的ビリーフシステムにいた人にも、犯罪を認識出来た人もいるのでは?
いないと思う

被害者の視点に立っていないとは?
本当に救済になったかどうかということを疑っていない
謝罪をしない
亡くなった方の気持ちになっていないということ

一回目とそれ以降での接見の際、被告に変化はあったか?
一度目は挨拶だけだった
でも、はじめに会ったときから、信者さんだなと思った
麻原に対する見方が変わった部分、来世にかけていたとはどういう意味か?
世界を破壊することについて、テレビで批判されるときに自分を納得させるために使った考えということ

〜〜〜〜〜終了〜〜〜〜〜

西田先生は、被告や他の信者の名前にも"さん付け"していて丁寧な印象
被告人は、ビリーフシステムについての説明をノートに書きとめていました