2/26地下鉄サリン公判(証人:北村浩一、外崎清隆)①

2/26(木)
証人:北村浩一(無期懲役囚)
地下鉄サリン事件において広瀬健一の送迎役
役職は自治省次官、主に車の運転、麻原の運転手を務める
被告とも同じ仕事をしていた
1995/3/19
AM
外崎「ワークが入った」(具体的な説明はなし)
PM
北村・外崎・新実の3人が車で東京へ
渋谷ホームズへ(北村がホームズへ行ったのはこれがはじめて)
家具がなく絨毯がひかれている10畳ほどの部屋で待機
杉本・広瀬・豊田・横山・高橋・林・林・中川が到着
井上を中心に話し合い
井上「北村と広瀬がペア」
なんのペアか説明されたか覚えていない
北村・広瀬・杉本で待ち合わせ場所の確認のため打ち合わせ(土地勘がある杉本も参加)
決定事項
御茶ノ水で待ち合わせ
・時間についても話が合った
・広瀬が何をするのか、聞いたかどうか覚えていない
その後、北村・広瀬・新実・林郁夫で御茶ノ水へ下見
渋谷ホームズへの帰り道
新実と林郁夫が中毒の話
「中毒になったらAHIに行くことになるかもしれない。」
AHIまでの道を確認
この時に北村は、サリンの中毒の話をしていることに気付く
地下鉄にサリンを撒くのだと思った
※以前に北村が炭疽菌やボツリヌスを精製している際、上祐と土谷の会話で”サリーちゃん”という言葉を認識→その後別の信徒が「サリーちゃん=サリン」だということを教えられ、その後にサティアン内の「サンカクヤネ」においてサリンについての本を読み、毒ガス兵器だと認識
また、麻原の「教団が攻撃を受けている」という趣旨の説法のなかにサリンが出てきた
渋谷ホームズに戻り、待機
その後、上九一色村に戻るように指示(戻る理由を聞いたか聞いていないか覚えていない)
杉本「運転してくれ」
北村「眠いから無理」
杉本ともう一人誰かがサティアンまで運転
3/19の夜中に上九一色に行かず、その場に残ったメンバー
北村・新実・(高橋がいたかどうか覚えていない)
その後北村は渋谷ホームズで仮眠
1995/3/20
朝、メンバーが上九から戻ってきたことで目覚める
みんな(11人)着替えるなど、ざわついていた
その際にビニールの液体を見たかもしれない
その後、広瀬を乗せ、池袋へ向かう(この時点で何をするか完全に理解していた)
しかし、サリンの効果については半信半疑
ボツリヌス菌炭疽菌の失敗、1994年末に「サリンが出来ていない」と聞いていたため
この目的について、人類をポアするため、意識を高い世界へ持ち上げると考えている
池袋へ向かう途中でコンビニに寄ったが、北村は車内にいた
その後、時間までに池袋に到着できない可能性があるとして行き先を四谷へ変更
広瀬を下した後、御茶ノ水の待ち合わせ場所で待機
広瀬が戻ってくる、車の後方でペットボトルの水で傘を洗う
渋谷ホームズへ向かう途中
広瀬「うぅぅ…(うめき声)」
北村は広瀬がサリン中毒になったと思い、車のすべての窓を開けた
行き先をAHIに変更したが、AHIでは治療が受けられず
林郁夫がサリン中毒への対処等の事情をAHIに説明していなかったため
その後渋谷ホームズへ
到着後、広瀬は林郁夫から治療を受ける
郁夫「北村もまぶたが下がっている」として、北村自身も治療を受けた
その時渋谷ホームズには11人がいた
治療後、広瀬とともに上九へ


自分の記憶は、実行班のなかでも覚えていない方だと思う

それは逮捕が遅かったから

逃げている間は自分自身で記憶を整理することはなかった

事件について他の人と話し合うこともなかった


検察官尋問終了