3/23被告人質問③

<教団でのワークについて>
あなたのワークは?
出家した後は、車両関係
車を修理に出したり、運転もしていた
出家後に大型の免許を取り、10トントラックやバスも運転した
その際大切にしていたことは?
安全に、確実に、できれば早く運転すること
その頃は睡眠時間を削りなさいという法を守っていたが、交通事故が起きてしまうようになり、「しっかり寝なさい」という通達が出された
上司は誰でしたか?
はじめは山田さん、その後杉本さん、その後は野田
支部では二ノ宮、その後井上
1994年6月の省庁制発足にともなってCHSへ所属
省庁制以前に井上の運転手をしており、短期的だと思っていたら長期になった
日々の生活のパターンは?
運転して、休んで、運転して…
規則正しいものではない
1日に300km、1ヶ月で1万km以上走り、その車をお布施した人が驚いていた
指示の内容は、目的地、誰の担当か、時間
理由や目的を聞くことはほとんどなかったと思う
教団の中で、不必要なことは聞かない感じだった
グルの意思の実践なので

CHS入った後の非合法活動について
はじめは盗聴に関与→井上を盗聴現場まで乗せて運転
起訴されている一連の事件以外に、企業への侵入がある
広島の三菱、岐阜の大学の研究室、川崎の工業会社から資料の持ち出し
十戒との矛盾は感じなかったか?
いけないことだとは思っていたが、救済の役に立つならいいと思っていた
言ってしまえば、ヴァジラヤーナ的な考え方
当然、井上君の行動もグルの意思であることは暗黙の了解
麻原に直接意思を確認したのか?
会うこともなかった、会えなかった
井上の指示にも疑念を持たなかった
疑念を持つことがよくないことで、転生が悪いものになったり三悪趣に落ちてしまう

*水野さんの事件前後について
薬が作られていること
小銃が作られていること
サリンのこと
プラント建設の進行
LSDについて
VXについて
真島さんの事故死
田口さん事件
落田さん事件
坂本弁護士事件
滝本弁護士事件
松本サリンに教団が関わっていること
冨田さん事件
→すべて知らなかった
田口さんの存在は知っていたが、下向したと思っていた

<水野さん事件について>
1994年10~11月頃、今川にて井上から依頼があった
「ワゴン車を借りて、中野まで運転して欲しい。」と言われた
レンタカーで中野の住宅街へ行った
乗車したのは、自分と平田悟、遠藤、中川、井上
指定された場所に車を停めた
その後何人かが車から降りた
しばらくしたら井上が戻ってきて「ダメだった、失敗だった」と言った
その時何をしに行ったか理解していたか?
知らなかった
失敗したと言われて、何を失敗したかわかったか?
分からなかったし、考えなかった
そういうのはもうクセだった
こちらのワークとは関係ないので、余計な詮索はしない

今川に戻ったあと、もう一度やらなければいけないということになった
今川にて井上が「信徒を匿っている人がいる、神通力を一滴…」
これがなにを意味するか分かったか?
ある種の毒物だという説明があった気がする
その際、「今回は見張りもしてもらう」という指示もあった
間をおかず、車で出発
乗車したのは、自分と新実、中川、井上、平田悟、山形
到着後、おじいさんが出てきたら知らせるよう指示を受け、相手宅の向かいの廃屋のトイレから見張っていた
見張っていた時間は12時間程度
おじいさんが出てきたので、廃屋の別の部屋にいた山形、新実に声で知らせた
新実と山形がおじいさんを挟むように位置して、ジョギングを装っていた
その後、みんなで今川に戻った

今川から上九の第二サティアンに報告に行くことになった
上九では自分と山形は車で待機していたが、井上から来るように呼ばれ、はじめてグルの瞑想室に入った
順番は不確実だが、はじめに山形がほめられ、ステージの昇格が認められた
一滴かけたものの説明はあった気がするが、VXという言葉が出たかは分からない
そのあと自分も愛師から愛師長補にステージ昇格だと言われた
ちょっとうれしかった
自分が「愛師長補ですか?」と聞き返したら、グルに不満と思われたようで「お前は菩師でもいいんだけど、井上が愛師である以上、お前も愛師長補だ」と言われた
そのあと、全員で退室した
事件後に水野さんがどうなったのかのやりとりはなかった
新実、井上、中川が「なんでどうなったのか調べないんだ」と叱られた
数日後、「おじいさん、ピンピンしてた」と聞いた

その何日か後、もう一度実行するよう井上から指示があった
山形を上九から今川に連れて来るよう指示があったので、連れてきた
また12時間見張りかな…と思った
メンバーは前回と同じ
今回は運転のみだった
中川と自分以外が車から出ていって、30分以上待った
その後誰かから無線機を持ってくるよう指示があり、今川に取りに戻ってそれを新実に渡した

VXについて説明を受けた時、世の中にはそういうものがあるんだなと思った
VXにまつわる説法は聞いたことがあった
水野さんがピンピンしていると知り、どう思った?
以前から教団でそんなもの作れるのかな、やっぱり効果ないんだろうなと思っており、話を聞いた時にその気持ちが強まった
科学技術省で作ったものは当てにならないというのが教団の常識
その後老人がどうなったかは聞いていないし、聞かなかった